ありがとうという資格

7.25

 

大好きといってくれる人が、私にはいる。

 

でも、私にはありがとうという資格が無い。

その幸せを甘受する資格が無い。

 

わたしはなんてくずなんだろう。

主治医には、「世界一のクズを極めろ」と言われたけど

世界一のクズは、居心地がすごく悪いです。

クズであることをつきつめて、クズであろうとするのは、本当にキツい。

 

私にはあいつに好かれる資格なんてないのだ。

 

主治医によく、君には死ぬ資格なんてないといわれる。

 

勝手に生んだくせに?

 

生まれてきたくなんてなかった。

 

食べさせてもらってる身かもしれないけど

自分が産み落としたモノぐらい、じぶんで始末するべきだしさ。

死にたいんだよこっちは。

 

なんでこんなに死にたいんだろう。

私はさ、たくさんの幸せを貰ったから

ただあの子を幸せにしてあげたかっただけなのに

 

もう死ぬしかないじゃん。

わたしと居ない方が幸せに決まってるじゃん。

 

沢山幸せにしてもらった。

生きてていいのかなって、少しだけど思えた。

この人と少しでも一緒にいられるなら、生きていたいって思えた。

はじめて幸せにしたい人ができた。

一緒に幸せになりたい人ができた。

 

 

でも、全部さ。

私には資格がなかったことなんだよ。

 

私がなんでこんな病気になったかって

生まれ持った障害が原因なわけでしょう?

生まれ持った障害だって、目には見えないものでさ。

きっと、甘えだって思われてんだろうなあ。

 

そのせいでこんな厄介な人間になってさ。

ひねくれてて。クズで。

 

きっと私みたいな人間は、あの片隅でうずくまってるのがお似合いだったか、

もっと高いところから飛ぶべきだったんだ。

 

私なんてさ。

生まれてこなければよかったのかな。

 

そうでしょう?

 

神様のミス。

それが私なんだよ、きっと。

 

今日死ねるかな、明日死ねるかな、あさって死ねるかな。

 

可愛いあの子が、一瞬の気の迷いで、私の後を負いませんように。

可愛いあの子が、私のいない世界でもっと素直に笑えますように。

 

うまくいかせたかったなあ。

 

結婚したら子供の名前は何にしたかったかな?

老後は何がしたかったかな。

職業は何につきたかったかな。

大学合格したら、高校の先生と飲みに行きたかったな。

一度でいいから傑作を描いてみたかったな。

あの子をうまれてきて良かったって、言わせたかったな。

 

でもお母さん、書き始めた頃と気持ちがかわりましたよ。

生まれてきて良かった。

 

こんな私にも、ちょっとだけご褒美がもらえた。

 

すっごく幸せな時間がもらえた。

 

大好きな人に出会えた。

恋愛って素晴らしかったよ。

 

全部君のおかげです。

 

生まれてきて、良かった。