クラスメイトの逆鱗に触れて今度こそ失敗しないよう死のうと思った話

5.5

今回は少し物騒な題名で、「クラスメイトの逆鱗に触れたぐらいで?」って思っている方もいらっしゃるかもしれないが、まあ最後までお付き合い願いたい。

 

 

今日は高校の友達と遊ぶ日だ。そのため、隣町のショッピングモールまで行った。

初めて遊ぶ、そして男女混合ということもあって少しぎこちなかった。

最初は本屋を見て回り、ご飯を食べ、ゲーセンへ。

ここでまた私はだいぶお金を使ってしまった。UFOキャッチャーで。

とても人には言えないような額だが、5000円以下といえば大体予想がつくだろう。

でも私は景品がとれなかった。

一緒に行った友達二人は一方は一つ、もう一方は二つも景品をとっていた。

くっそう、羨ましい。私も何か持って帰りたかった。

そういう私の悔しさが伝わったのか、私の嫉妬の念に耐えられなくなったのかは知らないが、二つ景品をとった方の子がなんと私に一つ恵んでくれた。

嬉しかった。

「一人一つでいいじゃないかあ」

「私にもくれ」

こんな会話をしている二人が微笑ましくって仕方が無かった。

 

幸せとは長く続かないものなんだと、これを書いている今しみじみと思う。

この時は、このあとどん底に落とされるとは一ミリも思っていなかったのだから。

 

ケンタッキーフライドチキンで、休憩していたときのことだ。

「あれ?」

一人が声をあげた。

「なんか、LINEのひとことみんなどうしたん?」

LINEのステータスメッセージがどうかしたのだろうか。

不思議に思いながらLINEを開くと。

 

『少しは人の気持ちわかると思ってたけど全然わかってなかったみたいだね。期待して損した』

『邪魔すんな』

『人の事邪魔する奴は孤独に死んで行くからww怒らせると精神崩壊まで追い込む○○より』

 

物騒な言葉ばかりが並んでいる。

普段は温厚な、明るいグループの人たちだったから、何かあったんだろうかと思った。

「どうしたんだろうね、もしかして・・・私たちのことかな」

 

大きな声では言えないが、私たちはそのグループの人たちに対して褒められたようなことは言っていなかった。個人を攻撃するとか、悪口を言ったわけではないが、幸せそうな彼らが羨ましくってひがんだ。

 

でも、それを直接言ったことは無いはずだった。

昨日、通話したときも。

 

「本人に聞いてみようか」

グループのうちの一人に聞くことにした。

するとすぐに返信が返ってくる。

『そういうわけじゃないんだ!誤解させてごめんね><』

 

「なんだ、違うじゃん」「良かったー、仲間割れかしら」

そう呟きつつ、私たちは別れた。

 

問題は、帰ってからのことだった。

先日ブログにも書いた親戚を駅まで送る時に、LIINEの通知がきた。

 

『ごめん、嘘ついた。実はジュース賭けてるっていうのに傷ついたんだ。

  私たち、中途半端な気持ちで付き合ってるわけじゃないから』

 

全ては、私の言った、冗談になりきれなかった嘘のせいだった。

私は昨日、その子たちと通話した。そのとき

「どんどん言っちゃっていいよ!私達はそんなに気にしないから!」

そう言われて、私は

 

「大丈夫大丈夫、好き勝手言ってるから(笑)、どのくらい続くか賭けようかってぐらいだよ」

 

と言ってしまったのだ。

 

私の一番の失敗は、まるでそれがこちら側の総意かのように言ってしまったことだ。

私が軽率に発言した、独断でのことなのに。

まるで、こちら対あちらのような構図をつくってしまった。

 

泣くしかできなかった。泣いて

「私だけが言ってることで、本当は賭けなんて全くしてないし、彼らは聞いてもないし知らないよ」

って言って回ることしかできなかった。

どうしたら侘びを表せる?どうしたら、それが真実だって証明できる?

 

死ぬしかないよ、私には。命ぐらいしか持ってないんだ。

 

ちょうど家族は電気屋に行っていていなかった。ここは駅。飛び込める。

死ねる。私は死ねる。イケる。いかないと。いかないと!

 

そんな時に限って、あの人たちの顔ばっかり思い浮かぶのだ。

応援してくれた人、何があっても絶対に死んじゃいけないといった人、

私のために生きろと言った人。

死んじゃいけないことなんて、私が一番わかってる。

それにしくじったら、もう普通の生活に戻れることはないだろう。

またあそこで、あの人たちを失望させるのだ。

それに怖かった。怖くて怖くて仕方が無かった。

病院で知り合った女の子が言っていた、

「あの車輪が私の体の上を通って行くんだと思った」

という言葉が耳についた。

どうすればいいんだ!?

 

私は、カウンセラーに連絡した。どうしたらよいかわからなかったから。

LINEで死にますから許してくださいと言ったからか、こんな私にも通知がひっきりなしにきた。

 

声を聞いて安心してまた泣いてしまった。

 

一度死にぞこなった私だ。助けてもらったのだ。

T先生、K先生、研修医の先生。そしていまの主治医。

Iさん。Sさん。Tさん。そして家族や、友達。

死んじゃいけないと、生きろといってくれる人がいた。

 

たいしたことないと思う人もしれない。

でも、私の薄い心を壊すには容易かった。

私の言ったことも彼女の心を傷つけた。

彼女の言葉も、私を殺しかけた。

でも、今の私を活かしているのは間違いなくあの人たちの言葉だ。

 

生きていて良かったと思えないし、あの時死んでいれば良かったとは思うけれど。

這いつくばってでも、もう少しだけ生きよう。

これで死んだら、今度こそ彼女らの心を殺す。

そうなれば、私の周りの仲間が許してもらえないだろう。

私が生きるのは彼女たちのためじゃない。絶対に。

ただ、今回迷惑をかけた、仲間のためにだ。

生きろと言ってくれた、あの人達のためだ。

 

そう思って、私は涙をふいた。