お祭り

5.3

川崎に住んでいる親戚が毎年この時期にやってきて、神社のお祭りにいく。

私の祖母の弟にあたるその親戚と、私の祖母はそこの神社の家から出ているからだ。

私が物心着いた頃から、いやそれよりずっと前から始まったこの風習は、未だ続いて僕を一日拘束する。

味の濃かったり薄かったりする焼きまんじゅうや、不規則なようで規則性のある笛の音。

段々と減ってきたと思ったらいきなり増えた子供たち。

神楽殿からばらまかれるティッシュやポテトチップス。

 

「あー一年たったんだな」

 

でも、私は去年のこのお祭りをしらない。

去年のこの日私は病院のベッドの上から窓の外の新緑をひたすらに眺めていた。

 

この空気を吸うのは、もう二年ぶりになるんだなと。しみじみ感じるわけですよ。