精神病棟入院十七日目。

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今日は外出だった。

昨日あんなに不穏だったにもかかわらず、外出だった。

 

高校の仮登校だった。今回はなんか、グループにわかれたプレ授業だった。

私より一つ、年下の子たち。不安だろうなと思う。

でも、何回か仮登校を繰り返してきている子たちは大分緊張が解けているようだった。

 

同じ班の人は、一人はかわいらしい女の子。Iさんと名札に書いてある。

もう一人は、眼鏡の小柄な男の子。少し不思議系で、下の名前がかっこよかった。

この人たちと三年間過ごすのかあと思うと、すこし期待感があった。

僕らの班の担当はこれから新一年の学年主任となるらしいI先生だった。

 

真面目そうな女の子と、不思議っぽい男の子と、たぶん学年の中で結構事情の濃い私と、学年主任の先生。僕らの班は、教室の真ん中で少し不思議な存在に感じた。

 

最初の授業は美術。直方体をすきに塗るという授業だった。

私はとりあえず黒がすきだったので、直方体をすべてゼブラにしてみた。

みんなそれぞれいろんな個性が見えて、とても面白かった。

・・・ぬって終わりかと思ったら、そのあとすべてを板にはめ込んで一つの作品にした。

全然思いつかなかったのでなるほどと思った。

不思議系な子はひたすら塗っちゃいけないといわれている場所も塗っていて、先生方には悪いが面白かった。

 

次に○×ゲームだった。

高校生にもなって○×ゲーム?と思ったが、これが意外に面白かった。

古代ローマギリシャだっけ?)にお金の代わりに使われていたものは?という問題で、塩、砂糖、酒とあり(僕は酒に手をあげたが、今考えるとそんな測りづらいもの使わないか)まあ答えは酒。

塩がサラなんとかリウムと呼ばれていて、だから今、「サラリーマン(給料をもらう人)」という言葉が普及しているらしい。

なるほどなあって、面白かった。

 

そのあとピザを少し食べて、解散。おいしかった。

 

あと担任の先生の発表もあった。僕は学年主任のI先生。かわいい女の子と不思議系の男の子も同じクラスのようだ。

新しいクラス、新しい担任。新生活って感じがして、緊張する。

 

帰りに上級生とI先生が話を聞いてくれた。

二人とも良い人なんだっていうのが、ひしひしと伝わってきてまぶしかった。

 

僕のようなクズとは正反対だ。

これから自分を、幸せにしていける人たちだと思った。