精神病棟入院三日目。

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今日、未遂が起きた。

私がここで目にする未遂は、これで二回目となる。

助手が泣き出し、医師が集まり、看護師があわてだしていて、「ここでの人の死はそんんあにも重いんだ」と思った。私はどうだろう。きっとあそこで死んでいても、ひっそりと日の目を浴びることはなかっただろう。

 

目の前で大変なことが起きていて、患者もぼうぜんとしている中、私は母の待つ面会室に早く向かわなくてはと思っていた。

 

つどい(子供の部屋)に全員集められた。どうやら主治医が集めたらしい。

集められたのは今日二回目だったので、皆シーンとしていた。

 

「明日、S先生から話があるから」

そう主治医は、言葉を落とすように言った。

耳を澄まさなければ聞き洩らしそうな声。

私たちはそれを拾い集めることもなくただ見つめていた。

 

「それだけ。」とまた主治医はつぶやいた。

何となくだけど、安心させようとしてくれているとわかった。

「じゃあ。」と返される中、私は急に悲しくなってしまい、泣き過呼吸になってしまった。Sさんがずっと近くにいてくれていた。

手を包むように握って、力強くもあるその圧力が、私に伝わった。