遺書という曲

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中原くんという人の、遺書という曲がある。

私はこの人のことを前々から存じ上げていたのだが、そこまで興味があった訳ではなくたまにニコニコ動画のランキングにあがれば見ていた程度だった。

 

その曲を拝見したのは、ニコニコインディーズのランキングだった。

ライブの映像で、私はライブなんか行ったことないし見たこともないので少し新鮮な気持ちを抱きながら再生ボタンを押すと

 

ギター一本で叫ぶ男の姿があった。

当時・・・というか今もそうだが、自殺を考えている自分にとってその歌詞はあまりに生々しく聞こえて、耳に痛くて、胸を打った。

 

「昨日見た夢ではみんな駆け寄って 今までよく頑張ったねと 胴上げしてからご飯の時間と 言い残して帰って行った」

この部分とかもうやばいよね。わかりすぎて辛いよね。

私たち自殺する人の大部分は、自分の死はこの程度であると思っている。それが、事実がどうかは知らないけど。虚しさだけが心に残る。死にたくなる。死ねなくなる。

 

「ああまだ生きてる ああ死ぬのも簡単じゃないね」

これもだ。今ならわかる。死ぬのは簡単じゃなかった。死ねると思った。

うずくまる私の姿はきっと今思うとすごく滑稽で、気持ち悪くて、この世の全ての現実をよせあつめたようなものだったんだろう。

思った。「まだ生きてんのかよ。」って。

人間って本当に丈夫にできてて、死ぬには尋常じゃない覚悟が必要で、それがないやつには後遺症ばっかり残っていくんだなって。死ねないんだなって。

私って生きることもできないのに死ぬことすらままならないんだなって。

 

「僕の覚悟はお星さまに 僕の覚悟は報われぬまま」

まさにこの気持ちだった。私の決意は、勇気はなんだったんだろうって。

もっと大きくやるんだった。死ぬべきだった。死にたかった。死にたかったんだ。

 

歌を聴きながら泣いていた。どうしようもないこの気持ちの行きどころがなかった。

この曲で別に、私の中の何かが変わったわけじゃない。

生きようと思ったわけじゃない。死ぬ勇気が出たわけでもない。

じゃあなんでだよって思われるかもしんないけど、「なんでこの曲ともっと早く出会わなかったんだろう」と思った。

それ以降、私はふと思い出しては狂ったように聞くという生活を繰り返している。

私はこの曲の全てが好きだ。

 

この記事を見ている人で、中原くんを知らない人がいたら是非知ってほしい。

中原くんのことを私はよく知らないが、きっと、そんなに褒められた人でもないんだと思う。

でもだからこそ、胸をこんなにも打つ歌詞が、人を動かす歌が作れるんだと思う。

少なくとも、私は感動した。

動画を貼っておくので、是非見ていただきたい。後悔は、させない。


遺書 - 中原くん [LIVE映像]