バイト三日目と紙で切った指

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バイト三日目だった。

昨日の夜から具合が悪くて、死にたさが溢れていたし、体力的にも続かないのわかってたから逃げたくなって「行かない」「やめる」って言ったんですが。

結局行った。そして普通に働いた。

今日はネコも運んだ。ネコ(一輪車)はとても重かったので、零さないか不安だった。

 

今日は新しい人が二人入ってきていて、片方は若い女性で、土木関係の大学生らしい。

てきぱきと動き、僕なんかよりずっと掘り方などを熟知していた。

できる新人がはいってきたときのサラリーマンって、こんな複雑な気持ちなんだろうなと思った。

出来る人が居ることは、全体を通せば+だ。

でも僕自身にとっては?全体にとっての利益は、個人にとっての不利益になり得る。

 

三時休みのとき、限界が来た。涙腺が爆発して、号泣してしまった。

歩きながらぐすぐす泣いていたので誰にもバレることはなかったが、今日は、三時で上がらせてもらった。途中で抜けてみんなさぞかし迷惑したことだろう。

そう思うと、本当に申し訳ないと思った。

死にたくなっていた。どうしようもなくなって、行き場所がなくなった。

 

車に戻ってねてしまった。昨日はあまり寝なかったので、よく寝られた。

寝るということは時間のショートカットであり、また気分のリセットだとも思っている。

リセットされた僕の気分は、仕事を全て終えた姉が戻ってくる頃には回復していた。

そんな、バイト三日目だった。

 

 

紙で指を切った。

どうして切ったときには気づかないんだろう。見たときには血まみれになっていた。

気づいたあとには、ひりひりちくちくと痛みが出てくる。どうしてだろう。

気づく前には全く痛くなかったのに。気づいた瞬間だ。

 

こんなことなら、気づかなければ良かった。