バイト初日

2/23

初めてのバイトだった。疲れて言葉も出ない。

 

僕は今、発掘のバイトをしている。その場所に道路をつくるために、埋まっているものを掘り出す作業だ。

時給はいい。頭も使わない。作業内容も単純明快。

頭が悪くててっとりばやくお金が欲しく、そして要領の悪い僕にはぴったりの仕事だ・・・と思って始めたのだが。

それは大きな間違いだったと、昨日は思い知った。

 

全世界の社会人のみなさんごめんなさい。私が舐めていました。

同い年のバイトしてるみんなごめん。わたしが馬鹿だった。

君たちにできるんだから私にも出来る筈って、思い込んでた。

 

キツかった。

まず一日目について書いていく。

ヘルメットをつけて準備体操をして。さあどんな仕事が待っているんだろうと意気込んでいた私にまず襲いかかったのは、ブルーシート剥がし&土嚢運びだった。

風に暴れるブルーシートを抑えつける・・・のはまだいいのだが、問題は土嚢運びだ。

土嚢といえば土が入っているのだから、重い。重いのなんのって、入院生活を続けていた僕にとっていきなり土嚢を運ぶのはかなりキツかった。

なのに女性でもすぐ二個ぐらい持って行ってしまう。なんだこの状況!?

 

その次は遺跡を掘る作業だ。ずっと同じ態勢。これがまた足が疲れる。

ひたすら移植ごてと呼ばれるシャベルで土をどかしていく。どかした土を手みにいれ、上の人に渡す。上の人はそれをネコとよばれる一輪車に乗せ、遠くの穴に入れに行く。

掘りすぎてはいけないし、壁を崩しても怒られるし、ベルトとよばれる壁を踏んでも怒られる。神経を張りつめ、筋肉も固まり、怒られながら作業を続ける。

それをひたすら、休憩十五分を挟み四時間ぐらい繰り返した。

昼の休み時間、あれほどご飯をおいしく感じたのは久しぶりじゃなかったか。

狭い車内で過ごした一時間は、この上なくほっとする時間だった。

 

午後は、私はポジションを変わった。

遺跡内の人がどかした土が入った手みを、一輪車に乗せる仕事だ。

これもまたキツい。土がはいった手みは言わずもがな重い。運んで持ち上げ入れるだけでもなかなかの重労働なのだ。

でも、私的には午前の作業よりこちらの作業の方が好きだった。頭を使わなくていいからだ。失敗もほとんどない。怒られることもない。ただひたすら機械のようにしていればいいのだ。

まあそれでも、疲れるものは疲れるんだけどね。

 

そうしているうちに作業は終わり、片付け。しかし風が思いのほか強く、顔に土が吹き付け、泥水を浴びる。ブルーシートははためき、土嚢をひたすらはこぶ。

土にまみれて、達成感とかその前に暴力的なまでの疲労が僕を襲った。

一日目の感想は、ただひたすら、つかれたに限る。